梅﨑和子の食育講座 Vol.8〜食養とアレルギー対応食

食育講座コラム

食養(マクロビオティック)とアレルギー対応食

食養(マクロビオティック)やアレルギー対応食を実行している人たちの間では、野菜の摂り方に大きな違いがあります。食養を真面目に実行している人は、身体を温める陽性の根菜(蓮根、ごぼう、人参)を良しとし、金平、鉄火みそ、煮物など、調理も長時間の加熱料理が多くなります。そして、歯ごたえのある葉菜中心の和え物や酢の物は陰性として避け、油と塩気を多めに調理した常備菜が年中食卓に上ります。暑い夏でも、瓜科やナス科の野菜は極陰としてあまり使いません。先日お会いした方で、20年間ナス科のじゃが芋は口にしたことがないといわれた方がありました。根菜と塩気を多く摂っている子どもたちはやせ気味で、顔色は青白く、眠りが浅い傾向にあります。大人は浅黒い顔色となる傾向があります。 一方、アレルギー対応食を実行している人は、葉菜であるキャベツや青菜、大根を中心に摂り、アクが強いとされる蓮根やごぼうを避け、仮性アレルゲンとなる化学伝達物質を含むナス科の野菜を制限します。回転食や除去食をすすめるため、多少季節はずれの野菜も利用しています。また、穀物アレルギーがあるとき、主食の穀物(白米や雑穀中心)を少なくし、大量の野菜を摂りすぎる傾向にあり、胃腸に負担がかかっています。このような食事をしている子どもたちは身体が冷え、夏でも手足が冷たく、尿の回数も多く、顔色もやはり青白い傾向にあります。

clum_syokuiku_001

自然を丸ごと盛り込む『陰陽調和の重ね煮』

両者はいずれも両極端な食事形態です。いずれも良しとされる食事を忠実に実行し、初めは症状も良くなるのですが、長期になると結果が思うように出ず、これで良いのかという不安もあり、息切れしている状況の方が少なくありません。また、どちらの場合も毎日の食卓を作るお母さんはとても大変で、息抜きができません。もっと自然体でお野菜をいただきませんか?根菜、葉菜、果菜と、それぞれ形や色が違うように、栄養成分はもちろん、味や食感も違います。また、野菜の皮やアクの中には、毒出し効果のあるファイトケミカル(非栄養素)がたっぷり含まれ、抗酸化作用やガン化促進阻止や白血球の働きを高める効果があります。旬の野菜を『陰陽丸ごとひっくるめて』具体的に生かすには、1つの鍋に陰から陽と順番に重ね入れてほど良く加熱することにより、それぞれの野菜の栄養成分の不足などを補います。そして、単品で摂るときのマイナス面をカバーして効果を引き出し、吸収力も良くなるのです。これは、漢方の生薬配合と似て、身体によりやさしくなります。私はこの『陰陽調和の重ね煮』をマスターした人ほど早く元気を取り戻す姿を見てきました。  今、自然が見えにくくなった、旬がなくなってきたといわれますが、はたしてそうなのでしょうか。夏の太陽を浴びて育った胡瓜やナス、トマトは、冬に育つ季節はずれのそれらとの味の違いは歴然としています。そして、暑い夏には身体を冷やし、ホテリをとってくれるのです。私たちヒトも自然界の生きもの。大自然のダイナミックな季節の変化と一体になって健康に過ごすには、毎日の食卓にもっとおおらかに、自然を丸ごと盛り込むことが最良の方法だと思います。

ご飯茶碗イラスト

関連レシピ・コラムはこちら:

いんやん商品のご購入はこちら

ページトップへ