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TOP > コラム・レシピ > 食養(マクロビオティック)とアレルギー対応食 その2
2019.12.06

母乳を通してストレートに
私がアトピーの料理の本を出版するきっかけになったのは、第一子にアトピーがあったことからでした。
子どもの頃から虚弱体質だった私は、何とか元気になりたいと栄養士を目ざし、病院栄養士として勤務しました。

しかし、しだいに栄養学に疑問を持ち始め、食養(マクロビオティック)を勉強しつつ食生活を改めていきました。 ところが、30歳で生まれた長男は、乳児湿疹からアトピー性皮膚炎へと移行し、ほっぺはジュクジュクと黄汁がふき出していました。私は赤ちゃんというのは、母乳を飲んでは眠るものだと思っていたのですが、長男は昼間はほとんど眠らず、眠ったと思っても眠りが浅いのかすぐ起きて泣き出すのです。母乳も軌道に乗らず、私は連日気が休まるときもなく、育児にただただ不安な毎日でした。

食養を勉強し、玄米中心の食事だし、卵も牛乳も肉も口にしていない、妊娠中はもちろん、この何年かは頑張ってきたのに「なぜ?」と自問自答する日々…。そんなとき、故・山西みな子先生にお会いし、「油を摂り過ぎていない?」と助言をいただきました。そういえば、私が胡麻塩や根菜のきんぴらなどを食べると息子は眠らない、夏に陽性のものを食べると熱を出してしまう、胡麻豆腐を食べた後、母乳を飲ませると息子の顔が赤くなり掻きむしる、野菜の精進揚げを食べると下痢しおむつかぶれがひどくなる…というように、食事ノートをチェックしてみると、私の食べたものが母乳を通してストレートに反応していたのです。そこで、私は今までの食生活を再チェックし始めました。そして、そのことは後に仲間たちと「いんやん倶楽部」を立ち上げ、アトピーの人のための料理教室を始めたことにもつながっていきます。

 

食養で良しとされるものがアトピーの原因にも
牛のもの、鶏のものなど、動物性の食材を抜いていくアトピー対応の食事は食養に移行しやすく、自然に沿った食の考え方や今までのグルメや栄養学的な食のあり方とは大きな違いがあり、ライフスタイルを見直すきっかけになります。

ただ、食養で良しとされるものがアトピーの原因となったり、母乳育児をしていくうえで必ずしも良い結果が出るとはいえません。
むしろ、摂り過ぎは害となり要注意、または食べない方が良いというものも多くあります。アトピーになって、マクロビオティックの食事に移行した人たちの中で、この違いが整理できず、混乱している人が多くいます。

例えば、胡麻は玄米食には欠かせない食材です。胡麻塩をはじめ、胡麻和えや胡麻油は良質でいくら摂っても良いとされ、炒めたり揚げたりと多用されています。また、甘いものは避けようとすると、胡麻ペーストはとても魅力的な食べ物と化します。

しかし、胡麻はアレルギーの原因食材として上位にあり、じんま疹や消化器の炎症やアナフィラキシーショックも少なくありません。成分的にもたんぱく質や脂質を多く含みます。

健康ブームとともに胡麻が大量に消費されるにつれ、近年では胡麻アレルギーの人が急増してきました。そして、胡麻や胡麻油を食事から抜いていくと見違えるように症状は良くなっていきます。

(次号につづく)

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