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2020.01.21

授乳期には、何よりも安全な食材を求め、毎日の食に留意してほしいのです。
母子一体を身をもって体験する授乳は、母子の至福のときでもあり、無心に母乳を見つめながらゴクゴクと母乳を飲む様子はいとおしく、母になった喜びをしみじみと感じさせてくれます。

「白い血液」といわれる母乳は、赤ちゃんの成長や健康に大きく影響します。母乳の味や質には個人差があり、お母さんの体質や毎日の食事内容が大きく関係します。高カロリー、高蛋白、高脂肪、高糖質の飽食の時代に育ったお母さんの母乳は濃く、過栄養の母乳です。濃い母乳は、胃腸の働きが未成熟で消化力も弱い赤ちゃんには負担となります。そして、十分に消化されず、下痢やガス腹の原因となって、さまざまなアレルギー症状を引き起こす原因となります。

またヒトは、胎児期から老人まで、脂溶性の汚染物質を体内に蓄積していきます。妊娠時は胎盤を通して、授乳をする場合は母乳を通して汚染物質を排泄します。昔から、3人子どもを産むと、母親は元気になるといわれますが、これは、意外な意味を含んでいます。母乳には、赤ちゃんの命を育む大事な成分が含まれていますが、それと同時に、母親の体脂肪に蓄積されたダイオキシンなどの汚染物質は、母乳の脂肪に溶け込み、赤ちゃんに移行します。母親からみると、母乳からの有害物質の排泄は最も有効な手段で、一年間の授乳で第一子で蓄積汚染物質は約半分に減ることがわかっています。その分、赤ちゃんは被害を受けるのです。したがって、この授乳期には、何よりも安全な食材を求め、毎日の食に留意してほしいのです。

乳質の良い母乳にするには、主食のごはん(穀類+豆類)を大切にし、旬の野菜、海草、芋類と魚介類という油を使わないあっさりとした和食にすることです。卵や牛乳、乳製品、肉類やレバーなど、脂肪含有の高いものを避け、魚も養殖魚は控えて旬の魚介にします。また、嗜好品のアルコールやカフェインの強いコーヒーやお茶を避け、甘い砂糖を含むものや果物の過食に注意します。良質のサラーっとした母乳になると、赤ちゃんはニコニコと機嫌も良く、一人遊びができるようになります。便も黄金色でほのかな酸味臭をもち、汚れも落ちやすく、オムツかぶれもありません。むやみに泣き叫ぶのは、体調不良のサインなのです。お母さんが心も穏やかに食性にしたがった「生きもの」としての自然のリズムを大切にしたライフスタイルに整えると母子共に体調も良好で、母乳育児を楽しむことができるのです。

(次号につづく)

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